緊急アピール! 埋立地の現状!
擁壁の工事の開始(H15.1.31)

寺尾谷の真ん中を高さ12mのコンクリートの擁壁で仕切る

工事が始まった。

左手の斜面(少し雪が残っている)は地滑り地で、先端を削り取って

おり、これが処分場の上部法面となる。

断層による破砕帯が現れたところで、地下水も湧き出している。

地滑り地の脚部の切り取りが、地滑りを加速し、如何に危険であるか、

容易に想像できる。

土木工学の教科書にもやってはいけない工事と書いてある。

この地滑り地については、ボーリング調査も地滑り調査も行われていない。

実施計画書では白抜きとなっている。

久留米市は地滑りの危険性についての認識が全くないのである。

この擁壁は将来、第二期工事(右手の樹木が生えた斜面を削って建設)が

完成すればゴミのなかに埋められ不要となり、全くの無駄な工事である。

なぜこのような無駄な工事をするのかといえば、林野庁が保安林指定の

解除をしないからである。

この擁壁は道路工擁壁工指針で設計され、擁壁の基礎は岩盤に固定されて

いない。ぼろぼろに崩れた軟岩?レベルで流れ目の岩盤に乗っているだけ

である。

この第二期工事の箇所についても詳しいボーリング調査や地滑り調査は未だ

行われていない。

江藤新市長は早速第二期工事のため、保安林解除に取り組むと言っているが、

先ずは十分な地質調査を行い、市民に結果を公表するのが先決であろう。