ハウステンボス について...

オランダで現在女王様が実際にお住まいになっている「パレスハウステンボス」と呼ばれる宮殿(オランダ語で「森の家」の意)のレプリカを建造する許可を得て始まった「ハウステンボスプロジェクト」は,1992年3月25日に結実し,「ハウステンボス」と命名されました. これは,テーマパーク長崎オランダ村の経営に飽き足らなかった(と思われる)神近ハウステンボス(株)代表らが大村湾北端に位置する草も生えぬ旧針尾島工業団地予定地を技術の粋を結集して作り上げた人工の町で,所在地は「日本国長崎県佐世保市ハウステンボス町」,最寄の駅は「JR.ハウステンボス駅」で,単なるテーマパークとは一線を画す扱いになっています.
※ 建設母体は長崎県・佐世保市・西彼町(長崎オランダ村がある)の出資する第3セクタ,経営はハウステンボス(株),ハウステンボスホテルズ(株)などで,他にもたくさんのオフィシャルスポンサーがあります.


オランダから輸入したレンガを敷き詰めて作られた道路,コンクリートやアスファルトを使わず天然の石組みで作られた運河や護岸,オランダに実在する建物を精密に再現して作られた町並み...
テーマパークとして割り切っていると思われる部分は電動で回転する風車など幾つかあるものの,場内にホテルや分譲別荘地を有し,虚構の空間ではなく,オランダの建国の歴史を踏まえた自然と調和した理想の街づくりがここにあります.


非常時のための淡水化プラントや,一切垂れ流しをしない下水処理リサイクルシステム,生ゴミの堆肥化,電気・通信・冷暖房など,数万人のライフラインを支えるといわれるシステムを地下に埋設している事など,直接目に見えない部分にとてつもない投資がなされています.
続く...