プレーン・テキスト形式のメールが無難です.

誰にでも同じように読める(可能性が一番高い)電子メールの書式は,プレーン・テキスト形式(文字飾りのない文字情報だけからなっている文書)です.

最近では,初期設定として文字の色や大きさ,メールの背景を指定することのできるリッチテキスト形式や HTML 形式になっているメールソフトが増えています.
しかしながら,メールを受け取った人のメールソフトがその形式に対応していないものであった場合,書式情報などが文字として表示されるため,とても見辛いものになることがあります.

【 HTML 形式メールの例 】
送信: とぉ〜ってもブル〜気分なの...

受信: <html><body bgcolor="skyblue"><font color="gray" size="+1" face="MS P明朝, 平成明朝">とぉ〜っても</font><font color="blue" size="+3" face="MS Pゴシック, Osaka"><b><i>ブル〜</i></b></font><font color="gray" size="+1" face="MS P明朝, 平成明朝">な</font><font color="pink" size="+2" face="MS P明朝, 平成明朝"><b>気分</b></font><font color="gray" size="+1" face="MS P明朝, 平成明朝">なの...</font></body></html>

なお,同じ名前のメールソフトであってもバージョンが異なると意図した通りに表示できないなど,リッチテキストには標準規格はないものと考えてください.
ましてや異なるメールソフトを用いた場合にはどのように表示されるかほとんど考慮されていないのが現状です.
# Microsoft 社の Outlook Express の Windows 版と Macintosh 版にはリッチテキスト形式のメールに互換性がないことが知られています.

また,書式情報などのためにメールの物理的なサイズが大きくなるということは,送受信に要する時間やネットワークの負荷を増大させることを意味します.
その他,メールサーバーに対して送る「コマンドメール」は,テキスト形式でないと正しく処理されません.→メールソフトの設定のページ

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