いわゆる「半角カタカナ」はインターネットでは使わない.

コンピュータは2進法で作動していますが,「0」と「1」の2種類では何もできません.そこで,8桁の2進数(ビット)を組み合わせて「バイト」という単位で取り扱います.1バイトは,28=256種の状態を表すことができるわけです.インターネットを支えているシステムであるUNIXでは,コンピュータで扱える文字の数はタイプライターで打てる文字の数だけあれば十分ということから,27=128種を文字として扱い,1バイトで表すことのできる残りの一部にはシステムの制御コードが割り当てられました.
ところが,UNIX以外のコンピュータシステムでは文字は256種類表現できると考えられたため,日本のいわゆる半角カタカナは不幸にしてこの制御コードの部分に当たってしまい,読めないばかりか,メールサーバに誤動作を引き起こす可能性すらあり,電子メールでは一切使用してはなりません.

# 日本だけが特殊なことをしているのではなく,MS-DOS(英語版)ではヨーロッパの文字(ドイツ語のウムラウト,フランス語のアクサンなどの付いた文字など)やグラフィック文字(罫線等),「≡ ÷」等の記号が日本のいわゆる半角カタカナと同様に「拡張文字コード領域」(上記256種の後半分)に割り振られており,やはり電子メールには用いることはできません.

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