次男と三男の、秘密の会談



「毒女アニシナと秘密の研究室」の裏話にあたるお話。

ですが、私はこう断言します。
次男が三男をからかう話。

CD自体は「The Beans Vol.2」という雑誌の付録でした。今は入手困難でしょうねぇ。


マニメ(マのアニメ)では聴けない口調の、次男の黒さが素敵でした。
つーかやっぱり次男は黒いんだ。(笑)

マ王と大賢者は双黒ですが、次男は腹黒……げふげふ。
あー、まー、大賢者は『双黒でかつ腹黒』疑惑はあるけど(笑)



「大体アニシナはどこに行ってしまったんだ!呼び出したとうの本人がちっとも姿を現さないなんて、おかしいじゃないか!」

「まあまあ。どうやら彼女は秘密の研究室にこもったまま、出てこないみたいだねぇ」

アニシナに呼び出されて待ちぼうけを食らっている次男と三男。
(ただしヴォルテール城。彼女はグウェンダルの城に自分の研究室を作っている。それを誰も不自然と思わないあたり、長男と赤い悪魔の腐れ縁を表しております(笑))

自分たちを怪しげな発明の実験台にしようというのでは、と怯える三男に「大丈夫。一足先にグウェンダルが拉致されてるはずだから」と平然と答える次男。

長男の心配ぜんぜんしてません、次男。

アニシナからの呼び出し状にあった追伸から、実験台となったグウェンダルを持ち帰るのが役目なんだろう、とこれまた平然とあたりをつける次男。

「落ち着くな!それが事実ならこんなところでぼんやりしてる場合じゃないだろう!助けに行かないと!」

「それで?お前が実験の身代わりにでもなるつもりか?」

「ぐっ……それは……」

「出来ないなら、待つしかないだろう。大丈夫、フォンヴォルテール卿は、打たれ強いから」

「兄上……兄上を赤い悪魔の毒牙から守れない不甲斐ない僕をお許しください……」

三男にも見捨てられました。
しかし、毒牙から守れない三男と、はなから守る気がない次男と、
はたしてどちらが許されざる存在か(笑)


「でも、これがユーリでなくてよかった。万が一今研究室に連れ込まれているのがあいつだったら、命を捨てても助けに行くところだ」


三男の図式確定。
ユーリ>自分>グウェンダル。
長男哀れ。

「わかりやすい性格だなぁヴォルフ」

思わずつぶやいた次男に、そういう態度が気に食わない、自分だけ何でもわかったような顔をして、内心では馬鹿にしているだろう、と三男は食って掛かります。
ていうか、マニメでは三男が不自然なまでに「ヴォルフ」と呼ばれないので、ヴォルフと呼ぶ次男の声が新鮮でした。
いやほんとに不自然なまでに呼ばれないから。2話でツェリさまが言ったきりだっけ?

「してないよー。むしろ尊敬している。そんなふうにまっすぐでひたむきなところはとても立派だと思う。うらやましいよ」

「そういう物言いが腹立たしいと言っているんだ!」

「まいったなぁ。どう説明したら信じてもらえる」

「説明などいらない。ウェラー卿コンラートは未来永劫要注意人物と、僕の中ではとうに評価が決まっているからな!」

ああ……その評価はすごく正しいと思うよ(笑)

「どして?」

ここ、「どうして?」じゃなくて「どして?」でしたね(笑)いや、脚本では「どうして」と書いてあったのかもしれませんが、森川さんの発音は「どして?」でした(笑)
しかも馬鹿にしてるとまでは言いませんが、本気で取り合ってない感じの(苦笑)

で、理由を問われた三男は、次男がちゃっかりユーリの名付け親になっていたことを指摘します。

「魔族であるユーリの父親はともかく、それ以外の家族に接触するのは、明らかに越権行為だろう!」

いやあ、マニメの1話を見せたかったですねえ。
美子ママの手を握って、比喩でなく接触していたよね次男。
まだ予備知識のない(原作買う前だった)私でも「こいつ素でエロいなぁ」とか思ったもんねぇ。



「ほんとは僕が名付け親になればよかったんだ。そうしたら、ユーリなんて簡単な名前じゃなく、もっと豪華で威厳のある名前をつけてやったのに」

「いったいどんな名前をつけるって言うんだ」

「……それは……それはたとえば、ジークフリードとか、ラインハルトとか!」

ここで銀英伝かよ!と突っ込んでしまった人は多いと思います(笑)
ていうか、ラインハルトが似合うのは三男のほうだよ!(爆笑)
ええ、ええ。ラインハルトに良く似てますとも(笑)。ジークフリード・キルヒアイスは次男、アンネローゼはツェリかジュリアあたりで。だとするとユーリは……ヤン?(かなり微妙)

でも、三男が挙げる名として不自然な推挙ではないですよね。(日本人に似合うとは言わんが)
なにしろ眞魔国はドイツ系の名前が多いですから。

十貴族につく「フォン」の称号もドイツ貴族特有のものですし、
・ヴォルフラム
・ビーレフェルト(三男の姓)
・コンラート
・ギュンター
・ツェツィーリエ
・シュトッフェル
・シュピッツヴェーグ(ツェリさま・シュトッフェルの姓)
・アーダルベルト
・グランツ(アーダルベルトの姓)

きりがないのでこの辺でやめておきますが、これ全部ドイツ語ですし。
ていうかユーリもドイツ語ですし。
コンラートにいたっては、銀英伝にも複数名出てきましたし。

余談ですが。
日本人は濁音が入ってる名前のほうが言いやすいため、まるマファンの間では次男をコンラッドと呼ぶ人のほうが多いようです。
しかし銀英伝でコンラートというキャラがいたため、それに慣れてしまっていたので、私はコンラッドという英語式の呼び方のほうに違和感を覚えます(笑)
私が一貫して次男をコンラートと呼ぶのはそのためです。なによりこっちが本名ですしね。


ちなみに『グウェンダル』と『ヴォルテール』はフランス語だそうです(笑)
三男や次男よりもドイツ系が似合いそうなのに(笑)
むしろ「おフランス」などと言われるイメージに近いのは三男でしょうに(笑)


「言っておくがヴォルフ。陛下は黒目黒髪の生粋の日本人なんだ。芸名じゃあるまいし、『渋谷ジークフリード』なんて、どう考えてもおかしいだろう。確実に学校でいじめられるぞ」

でも「ユーリ」も「じゃあ原宿は不利なのかよ」と人間人生15年で五万回は言われてるんだよ。(本人申告)
7割がた漢字をあてた両親が悪いとしても、名付け親も完全無罪ではあるまい(笑)。

それに昨今、マリアだのジュリアだのその他もろもろ横文字系の名前に無理やり漢字をあてたような名前は氾濫してるから、もう10年くらいしたらジークフリードでも通るかもよ(笑)


だいたいなんでユーリなんて名前をつけたんだ、という三男に、そんなことは陛下の母上に聞いてくれと次男はさらりとかわします。

「俺はただ、そのときちょうど7月だったから、『俺の母国では7月をユーリというんだ』と教えただけだよ」

まあ由来自体はそうかもしれませんが、私としては、ジュリア(ドイツ語だとユリアあるいはユーリア)からとったんだとにらんでいますがね。


で、日本では有利という名前には勝負事や金銭にまつわる幸運、というような意味があるらしいから、それもあってつけられたんじゃないかと説明します。

「縁起のいい名前なのか?そうか、ならばいい。名前はそのものの本質をあらわすというが、ユーリだったらたとえ他のどんな名前がついたとしても、きっと似合うだろうし」

恋すりゃ犬も詩人。あばたもえくぼ。恋する三男は盲目です(笑)

もし仮に、ユーリが日本人じゃなくて、ドイツに生まれたとして、次男と同じコンラートという名前をもらっていたら、三男の対応はどうなってただろう(笑)


口論がひと段落したところで、いまだに茶ひとつ出てこないヴォルテール城の不自然さに三男はようやく気づきます。

「だいたい国民の祝日でもないのに、どうしてこうも人気がないんだ。兄上の秘書官はいったいどこに…?」

「ああ、アンブリンなら、早々に危険を察知して、残り少なくなった毛糸を補充しに出かけてしまったらしいよ。頭のまぶしい人を、荷物もちに連れてね」

「……なぜそんなことを知っている」

「さっきここに来る途中ですれ違った侍女の女の子の一人が教えてくれたんだ。」

たらしてる、たらしてる。次男、素でたらしてる!


「彼女たちもしばらく避難するように言われたって」

「……誰に」

「アニシナに」

「…どういう意味だ」

「ここにいたら危ないという意味じゃないかな。ほら、アニシナって、女性には親切だから」

「そういう問題か!?というか!そういうことをなぜ早く言わん!それじゃあ今現在ここにいる僕たちはどうなるんだ!危険地帯じゃないか!」


なんでしょうねぇ……相変わらず三男わがままぷー全開のはずなのに、
なんで次男より三男のほうに理があるんだろう、今回(笑)


アニシナが自分を巻き込むようなへまをするわけがないから大丈夫、いやまてそもそも本当にアニシナは研究室にいるのか、ともめてるさなか、
爆発音にまぎれて長男の悲鳴を聞きとがめた三男、さすがに無視できず、救出を決意します。

「でも本人だって誰にも見られたくはないだろうし……。聞かなかったことにしておいてあげたほうが、むしろ彼のためだと思うけど。どうしても助けに行きたいか?」

次男、見事なまでに一貫して薄情です(笑)

「当たり前だ!行くぞっ!」

一緒に行くんだ(笑)
嫌ってるのに一緒に行くぞとか言うんだ(笑)!!
無意識にコンラートを兄だと認めてるのか、アニシナがそれだけ一人で対応するには恐ろしい相手だからか。この場合は微妙に判断に迷うところですな(笑)

「まったく、いつまでたっても懲りないんだなぁ、あの人(長男)は。毎回あれだけ面白……あ、いやいやいや。ひどい目に遭っているというのに、アニシナに対してだけああも無防備なのは、もはや一種の才能としか……」


しつこいようですが、黒さがちらつきます次男(笑)
ここまで来るとあの優しげで、かつエロちっくな次男の声はなかなか思い出せなくなります(笑)



「というわけで。『ドラマCD 今日からマのつく自由業!』、はっきりいって自信作です。みなさんのお手元にお届けできるのを俺たち一同たのしみにしていますので、どうぞ、よろしく♪」

しかし、このCDの入手難度から考えまして、本編にあたるドラマCDよりもこのCDのほうを後に聞いた人のほうが多いと思われます。私もそうだしね。


「誰に向かってしゃべってるんだ、ウェラー卿!」

「ないしょ♪」



最後までしつこいようですが、次男が黒いんですよ!(笑)
文字だけではわかんない、音声の黒さを堪能してみてもらいたいですね(笑)

このCDを聞いたあとで、「コンラートは本当に優しくて、とても純粋な人なのよ」と言い続けられる人がいたら、ぜひお会いしてみたいものです(笑)