移りゆく日々

J.Kou


イ短調

パソコンを開いても、さあ、何を書こうかと思案する。
定年後8年、さしていい事もわるい事もなかった。多くは暇をもてあまし、惰眠をむさぼる日常である。
晴耕雨読の志は、いつ萎えたのか、晴酒雨酒に、身を委ねる日々が続いている。
これではならじと、手を伸ばして何かを模索しようとする。所詮はこんな事の繰り返しである。
今少し、読書の習慣を作ろう。かって、ゾラやモーパッサンに抱いた感動を、もう一度この手に
掴みたいものだ。放浪の果ての、林芙美子も好きであった。




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