あれやこれや
朝になると、まだ布団の中にいる私の部屋へ、孫娘がおはようと云って、つかつかと入ってくる。そして自分宛の
メールがあるかないかを確かめ、なければ出て行くが、あれば返事を書く。以前はうるさい気がして、男性の部屋に
た易く入るものではないと、たしなめたものだが、しかし男性とはおじいちゃんのこと?と反問されて、それきりに
なってしまった。今では、彼女の朝のしきたりになっている。そして夜は夜でやって来る。
どんなにしてか、彼女がフォルダに漫画っぽいのを、いっぱい入れているものだから、今日はそれを1つ使った。
昨夜は、二日酔いの気だるい体を、引きずるように歩いて家へ帰った。飲んだ時、私は大食する癖がある。
から揚げに始まって、最後は親子丼を食ってしまった。寝る前には腹が張って苦しかった。かくして眠る間に
多大な脂肪が、分厚く臓器をくるんだことだろう。この頃私のズボンは、どれもこれもホックを止めると苦しい。
今も疲れているが、一日の仕事が終わったら、今夜は久留米でまともな仕事がある。それからサウナへ行き、
入浴と 付属のプールでの、30分の歩行運動をこなしたい。明日の仕事も考えると、少しきついスケジュールに
思えるが、朝の出がけに妻にそう云ったのだから、もう仕方がない。何もかもいっぺんに済ますのね、えらい、と
誉めてくれた。そのくせ私が、ホームレス作家の小説を読みかけている時、あら、ホームレスになるつもり、今は
ダンボールより、ハッポースチロールの方がいいそうよと、助言してくれたものだ。30有余年、営々として
働いた末に、いまさら街頭暮しをするつもりはない。
今朝の新聞の相撲欄に、負けの込んだ千代大海の談話が載っていた。「あと2日間、いい相撲を取るだけです。
負けが込んでも、これがオレの人生っす」といったものだった。これがオレの人生っす、が面白かった。
日々、何の変哲もなく過ぎていく私などから見れば、花も実もある「オレの人生っす」である。