身辺日録

J.Kou


きょうもいちにち

台風一過、大きな被害はなかったものの、風雨が凄まじかった。昨夜は早くから停電し、早過ぎる夜を、ただ寝床に入るしかなかった。暗闇の中で眠れないのは苦痛なことだ。尿意で夜中に目が醒めたら、部屋の電灯が明々と点いていた。眠れそうもないので、パソコンに向かいメールを開いた。山ほどのメールの中で、殊更に開きたいものもないようであった。追及、叱責を連想させる強持てのメールも、人妻云々の例のメールも遂に開かなかった。不思議に、未知の人のメールに気持ちが動かない。今日最後の日直を終えたら、夜は公民館への移動である。夜の3時間の仕事も十分に長い。藤間流踊りのサークルの人たちがやって来るだろう。玄関に並ぶ草履が、老人というにはまだ艶かしい。今しばらくの、人生の華である。戸締りをして、帰りの車のライトを点ける時は嬉しい。1日が終わったという実感が込み上げてくる。今夜のテレビは、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」、アメリカのギャング映画を見よう。暫くは、このように忙しい日が続く。


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