勤労感謝の日

祭日であるから、学校日直の日であった。先生が2人来たばかりで、休日でも普段よりずっと静かであった。今日は嬉しかったことが1つある。校舎内外の点検で、どこも完全に戸締りなどが出来ていたことだ。いつもは窓の鍵忘れとか、閉め忘れ、出入り口の鍵忘れ、ポットの切り忘れなど、3つか4つきっとあるのだが、今日はそれらが1つとして無かった。広い校舎といえども、ちょっと気をつければ出来ることなのだ。私は何だか、自分の手柄であるかのように嬉しかった。私は巡回の他を自分の時間として、自由に過ごすことが出来た。明日の吟行会にそなえて、いくつかの句作を試みた。 
 休校日一日静か枯葉掃く  こま犬の背にも木の葉は散りにけり  閉店となりたる角に  冬の風  木枯しの街を単車がひた走る  日直の弁当勤労感謝の日
出来、不出来は、明日の俳句の先生の判定に委ねよう。自分では大いに心もとない。弁当はいつものように、食パンにとろけるチーズをのせて焼いた。それにブルガリアヨーグルト、牛乳、みかん、丸ぼうろ2つであった。この中で一番うまいもの、丸ぼうろを最後に食べた。明後日のカラオケにそなえて、歌もうたった。美川憲一の「神威(カムイ)岬」、いい歌だが、歌詞の(神にもそむいて愛したけれど)は、どんな愛なのだろう。思い切った表現である。あれやこれやで、夕方近くになった。これほど静かな日はじつに有りがたい。私はまた校舎の外を回り、日誌を事務室へ提出した。家へ帰れば、まだ相撲があっているかも知れない。朝青龍とその他大勢は、どんな土俵を繰り広げたであろうか。その他大勢も必死なのに不思議だ。

 

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